コエンザイムQ10の効果

コエンザイムQ10がビタミンでない理由は

コエンザイムQ10が「ビタミン様物質」と呼ばれるわけ

コエンザイムQ10は、肉や魚などに含まれる脂溶性の物質です。
人の体内で合成できる物質でもあるため、非常に安全性の高い物質といわれています。
体内では細胞のエネルギー生産を助けたり、活性酸素によって細胞膜内の脂質が酸化されるのを防いだりする働きがあります。
コエンザイムQ10は「ユビキノン」や医薬品では「ユビデカレノン」とも呼ばれ、かつてはビタミンQといわれたこともあります。もともとは心筋に活力を与える医薬品として用いられていましたが、2001年に食品として認可されたため、サプリメントとしても販売されるようになりました。
人が生きていくために不可欠な役割を担う物質ですが、実はビタミン類には含まれないビタミン様物質であるという特徴があるのです。
この記事では、コエンザイムQ10がなぜビタミン様物質と呼ばれるのか、ビタミン類との関係性などについてご紹介します。

ビタミン類とビタミン様物質

コエンザイムQ10は細胞内のミトコンドリアの中にもっとも多く存在し、人体の生命維持に必要なエネルギーの大半を生み出している補酵素の一つです。また、ビタミンによく似た働きを持つ「ビタミン様物質」でもあります。
ビタミンとは主に、

という3つの特徴を持った物質のことを指します。
ビタミンAや葉酸、ビタミンCなど、ビタミンはわずかな量で体内のさまざまな機能を調節する働きをもつ、生命活動に不可欠な成分です。
つまり、ビタミンは人体にとって不可欠な栄養素にも関わらず、必要とする量を体内では作れないもののことです。人の体内では合成できないことから、食品からの摂取が欠かせないため、必須ビタミンとも呼ばれています。

一方のビタミン様物質とは、ビタミンと同じように人体に必要な栄養素であるものの、体内で合成できる物質です。
そのためビタミン類とは異なり、食品からの摂取が不足した際に欠乏症のような重篤な症状が出ることはほとんど無いとされています。

コエンザイムQ10がビタミンでない理由は?

前述のとおり、コエンザイムQ10は人の体内で合成される物質です。
ビタミン類のように体内の代謝に関わる重要な働きをしますが、体内で作られるためにビタミンには分類されないのです。
コエンザイムQ10は主に肝臓内で作られる物質で、「チロシン」という非必須アミノ酸と「アセチルCoA」という補酵素が体内で結びつき、合成されている物質です。
このように体内で合成できる物質であるということが、ビタミン類と大きく異なるのです。

コエンザイムQ10とビタミン類との関係性

コエンザイムQ10には高い抗酸化作用があることで知られていますが、似たような働きや性質をもつビタミンEの機能を再生させるという働きもあるのです。
「抗酸化ビタミン」とも呼ばれるビタミンEは、活性酸素の酸化によってビタミンEラジカルを作り出し、他の細胞に酸化が及ぶのを防いでいます。
ビタミンEは脂溶性ビタミンであるため、体内では細胞膜付近に存在していて、活性酸素にすばやく反応するという特徴があります。
しかし、活性酸素が過剰に発生するなどの原因で、場合によっては酸化物質を増やすことにもなってしまいます。
そこでコエンザイムQ10がビタミンEラジカルを還元して、ビタミンEの抗酸化機能を回復させることにより、細胞の酸化を防いでいるわけです。
コエンザイムQ10は、自身と同じような抗酸化物質であるビタミンEの効果を十分に発揮させるために欠かせない存在といえるのです。

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