コエンザイムQ10の効果

コエンザイムQ10の過剰摂取はある?

コエンザイムQ10は、人の体内でも合成できる脂溶性の物質です。
食品からも摂取でき、主に肉類や魚介類など、脂質の多い食品に含まれています。
人体の生命維持に必要なエネルギーを生み出すために不可欠な成分で、身体の重要な器官に特に多く存在しています。
しかし、体内での合成量は20代をピークに減少するため、サプリメントなどの健康食品で補うことが推奨されています。
なお日本においてコエンザイムQ10は、「うっ血性心不全」の治療に用いられる医薬品として認可されました。
2001年になって食品として認可され、サプリメントの原料として流通し始めるようになった、という歴史があります。
しかし、もともと体内で生産されているコエンザイムQ10を、サプリメントなどで外部から摂取することで、過剰摂取になり、それによる弊害は起きないのだろうか、という疑問を持つ人も少なくないでしょう。
この記事では、コエンザイムQ10の過剰摂取や、それによる弊害はあるのかについてご紹介します。

コエンザイムQ10の摂取目安量とは

コエンザイムQ10の1日あたりの摂取目安量は、個人の用途や健康状態、年齢によって変動するのが特徴です。
というのも、コエンザイムQ10はもともと体内に存在する物質で、安全性が高いためです。
日本での「医薬品」としてのコエンザイムQ10は、うっ血性心不全の治療に用いられ、1日30mgで承認されています。
一方、「健康食品」としての一般的な摂取目安量は、60~300mgとされています。
サプリメントなどのコエンザイムQ10製品では、

といった理由から、上記の値が目安量とされているわけです。
日本より先の1991年に、サプリメントとしてコエンザイムQ10が流通し始めたアメリカでは、1日推奨量100mgの製品の流通量がもっとも多いといわれています。
最大では、1200mgの製品も流通しているといいます。

主な目的別の摂取目安量とは

前述のとおり、コエンザイムQ10の摂取量の値に幅があるのは、使用目的などによって推奨される量が変動するためです。
主な目的別の摂取目安量は以下のとおりです。

上記はあくまでも目安で、個人の年齢や健康状態によっても実際に必要とする量は異なります。
効能に過不足を感じたら、摂取量を増減してもよいでしょう。
最大でも300mg以内の摂取量にとどめておけば、安全性に問題はないと考えられます。

コエンザイムQ10の使用料と効果

コエンザイムQ10のサプリメントの通販をおこなう企業が、一般消費者向けに開示している基本情報には、以下のような評価が確認できます。

いずれの場合においても、コエンザイムQ10の摂取が原因と考えられる有害な事象は認められなかった、とあります。
基本的に、1日100~300mg摂取することにより、「日常の生活で生じる一過性の身体的な疲労感の軽減に役立つ」効果が期待できるといわれています。

コエンザイムQ10の過剰摂取による弊害とは

コエンザイムQ10は体内でも合成される安全な物質とはいえ、サプリメントなどを過剰に摂取すると副作用が起こる可能性があります。
コエンザイムQ10の効果を確認するための臨床試験において、重大な有害事象の報告はないという結果があります。
ただし、

といった軽度な有害事象が報告されています。
人によっては体質やその日の体調などにより、過剰に摂取すると上記のような症状が現れる可能性があるわけです。

摂取目安量を超える臨床試験の結果

前述の企業による、健康な日本人88名を対象におこなわれた臨床試験では、一般的な目安量を超えるコエンザイムQ10を摂取させています。

の対象者から副作用が報告されたものの、共通して腹痛や軟便といった胃腸に関わるものという結果となっています。
この実験では、用量依存が疑われる副作用など、医学的に問題となる結果は見られなかったのです。

まとめ

コエンザイムQ10は、一般的に高容量でも副作用が出にくいため、人体に対し非常に安全性が高いとされています。
しかし利用方法や対象者によっては、絶対に安全であるとはいえません。
必要以上に摂取したからと、有益な効能が早く現れるわけでもなく、逆効果になる可能性もあると考えられています。
サプリメントなどの健康食品に共通することですが、必要ならばその推奨摂取量以内の利用にとどめることが重要といえるのです。

参考URL
http://g-collection.web5.jp/use.html
http://www.concienciactiva.org/sessy.html
http://www.hitachi-consumer-eu.com/hukusayou.html

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