コエンザイムQ10の効果

コエンザイムQ10サプリの製造方法

コエンザイムQ10サプリの製造方法と素材

コエンザイムQ10は、人が生きるために必要なエネルギー生産の手助けをする補酵素の一つです。
人の体内でも合成される脂溶性の物質ですが、おおくのサプリメントなどの健康食品にもよく配合される成分でもあります。
コエンザイムQ10は加齢に従って体内での生産量が下がっていくことがわかっており、不足しないためにサプリメントでの摂取が推奨されています。
コエンザイムQ10には「酸化型」と「還元型」が存在し、欧米では酸化型のコエンザイムQ10は1980年代からサプリメントなどの栄養補助食品として使用されています。
日本ではもともと医薬品として用いられていましたが、2001年の食薬区分の見直しにより、酸化型コエンザイムQ10を含むサプリメントや食品が販売できるようになりました。
型の違いだけでなく、コエンザイムQ10が作られる方法や使われる素材にも違いがあるため、それによってサプリメントの品質も異なってくるのです。
この記事では、コエンザイムQ10サプリの製造方法や素材についてご紹介します。

コエンザイムQ10サプリの製造方法の種類とは

コエンザイムQ10の主な働きは、細胞内のミトコンドリアでのエネルギー産生を助ける作用と、抗酸化作用が挙げられます。
コエンザイムQ10はエネルギーを生み出すために欠かせない補酵素ですが、すぐれた抗酸化作用によって細胞の酸化を防ぐ役割があります。
その抗酸化作用によって、アンチエイジングの効能が期待でき、肌や臓器など各器官の老化を遅らせることが見込めるわけです。
コエンザイムQ10の持つ作用によってもたらされる有益な効能を得るには、その製造方法に注目する必要があります。
というのもコエンザイムQ10のサプリメントは、製造方法によって吸収率に差が生じるとされているためです。
コエンザイムQ10サプリの製造方法には2種類あり、以下でそれぞれの方法についてご紹介します。

合成法

1つは「合成法」と呼ばれる、タバコ由来の成分を原料としてコエンザイムQ10を作る方法です。
タバコの葉などを原料に、まずコエンザイムQ3を抽出し、それをもとに化学的に変質させてコエンザイムQ10を合成します。
合成法では低コストでコエンザイムQ10を生成できるのが特徴ですが、純度が低く、吸収率も下がるデメリットがあります。

発酵法

もう1つの「発酵法」とは、天然植物由来の成分を酵母や微生物で発酵させ、コエンザイムQ10を抽出する方法です。
コエンザイムQ10の合成に用いやすい媒体は、非光合成の微生物か酵母が望ましいとされています。
炭素や窒素、リンといった微量な栄養が存在する培地で酵母や微生物を育て、コエンザイムQ10を生成するわけです。
発酵に時間をかけるため、純度の高いコエンザイムQ10を生成でき、体内での吸収率も高いというメリットがあります。
発酵法によって作られたコエンザイムQ10は、人の体内に存在する型と同じものであるため、安心して利用できるのもメリットといえます。

コエンザイムQ10の素材とは

ここでは、コエンザイムQ10サプリメントの生成に用いられる素材について、製造方法ごとにご紹介します。

合成法で用いられる素材とは

合成法によってコエンザイムQ10を作る場合、タバコの葉などナス科の植物の葉が用いられます。
タバコは南アメリカの熱帯原産の植物で、葉の成分にはニコチンが含まれていますが、合成法で作られたコエンザイムQ10には混入することはないとされています。
そのため、アレルギー反応が起こる心配もほとんどないといわれています。

発酵法で用いられる素材とは

コエンザイムQ10を発酵法で作る場合には、酵母や微生物が発酵に用いるための原料が必要です。
発酵法で用いられる主な原料は、テンサイやサトウキビが挙げられ、トウモロコシが使用される場合もあります。
テンサイは「ビート」や「サトウダイコン」とも呼ばれ、主に寒冷地で栽培されているヒユ科の作物です。
カブのような見た目をしていて、その根を搾って得た汁を煮詰めて砂糖を作ります。
サトウキビは熱帯や亜熱帯地域で栽培されているイネ科の植物で、テンサイと並び砂糖の原料として用いられます。
トウモロコシはサトウキビと同じイネ科の植物で、穀物として人間の食糧や家畜の飼料に用いられるほか、デンプンや油、バイオエタノールの原料にも利用されます。
これらの素材に含まれる成分が、生成されたコエンザイムQ10に混入する確率は極めて低いとされていますが、アレルギーがある人は少量の摂取から始めるとよいでしょう。

まとめ

コエンザイムQ10は脂溶性物質のために、他の栄養素と比較して体内への吸収率が低いといわれています。
そのため効率よく吸収するには、発酵法で製造された純度の高いコエンザイムQ10サプリを選ぶことが推奨されているわけです。

参考URL
http://kotori.cage.to/ranking.html
http://コエンザイムq10効果効能.net/power_k.html
http://www.terramat.com/COQ10サプリの選び方.html
https://cr-chromium.info/hiyuy.html
http://rosso.ciao.jp/review.html

ページのトップへ戻る